海に浮かぶ氷山を想像してください。
水面から見えている氷山は全体の約10%で、ほとんどは海底に隠れていて分かりません。
この水面から浮かぶ氷山の部分が、(1)高脂血症、(2)高血糖(糖尿病)、(3)高血圧、(4)腹部肥満というメタボリックシンドロームの4つの危険因子です。
水面下には「内臓脂肪の過剰蓄積」に相当する90%もの氷が隠されています。
さて、従来の医療では、たとえば高コレステロールならそれを下げる薬を飲みましょう、高血圧なら血圧を下げる薬を飲みましょうという対症療法的な治療が主でした。
しかし、それは全体のわずか10%ほどの表層部分を溶かしているにすぎません。
海に沈む氷山全体を溶かさない限り、氷はつぎからつぎへと浮かんでくるのです。